evo-devo青年の会
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第8回Evo-devo青年の会 報告



2015627日から28日にかけて、名古屋大学にて、
8Evo-devo青年の会 ”進化の「実証」を試みる”
を開催いたしました。


今回は全国各地から総勢60名の方に参加していただきました。ハイレベルな招待講演、一般講演と、会場からの活発な議論により非常に熱量の高い集会になりました。以下、当日の様子を写真を交えながらご紹介いたします。


一日目:


企画者からの趣旨説明に続いて、招待講演の第1題目は理化学研究所QBiCの古澤力さんより、大腸菌の実験室での進化と遺伝子型、遺伝子発現の関連についてのご講演がありました。特に遺伝的変異に依存しない表現形の進化についての驚きのデータが提示されました。緻密な実験デザインと膨大なデータ量に会場は圧倒されました。



続いては、大阪大学の細田一史さんより、競争や協力の意味について、大腸菌の実験進化のデータから得られる示唆に基づいてご講演いただきました。人間社会における様々な問題から、分子レベルの現象まで、数理的な理解に基づいたユニークなプレゼンテーションに引き込まれました。




休憩を挟んで、次に京都大学の布施直之さんより、京都大学で60年間維持されて来た“暗黒ショウジョウバエ”のゲノム進化に関するご講演をいただきました。コントロール系統が絶えていたという問題を工夫によって見事に克服され、明暗条件の違いに応じて発現が変化する遺伝子群の同定と、その生物学的な意味について説明していただきました。



第4題目は、名古屋大学の芦苅基行さんより、イネのNatural Variationに着目した研究についてご講演いただきました。浮イネと呼ばれるイネが持つ、水没時にすぐに草丈を伸ばす性質の原因遺伝子を同定されており、その華麗なストーリ展開と時折交えられるユーモアに会場は魅了されました。

 

招待講演の最後の演題は、台湾・中央研究院の太田欽也さんによる金魚の尾びれについてのお話でした。二叉型の尾びれはどうして生じるのか、また金魚以外ではなぜ生じないのかについて、Evo-devoの文脈で掘り下げた議論を展開していただきました。



質問は恒例のマイクに並ぶスタイルで、様々な角度から活発な議論が交わされました。


 
ポスター発表は懇親会と同時に行われ、ビール片手に交流を深めることができました。


場所を移しての二次会では、初めてのアイスブレイク企画「流れ星」が行われ、ペアになった相手の研究内容を絵で表現するという無茶に取り組んでいただきました。さらに全員の投票により、最優秀画伯賞を決定致しました。

議論は夜遅くまで続きました…。。
 
二日目

一般発表のトップバッターは遺伝学研究所の清家泰介さんで、酵母のフェロモンとその受容体を改変することで、人為的に種分化を引き起こす驚きの実験について話していただきました。

次に大阪大学の北沢美帆さんによる、花器官数の進化に関するご講演をいただきました。実際の計測データと統計解析を用いて、花器官数が進化する際の法則について語っていただきました。

一般講演最後の演題は、総合研究大学院大学/遺伝学研究所の松本悠貴さんによるマウスの従順性行動の進化に関するお話でした。遺伝学とコンピューターシミュレーションを用いた手法により、従順性に関わる候補遺伝子座の同定に至った研究についてご紹介いただきました。


次に恒例企画となったワールドカフェが行われました。テーブル毎に議論のテーマを設定し、3交代で人が入れ替わることにより、Evo-devo研究の未来についての議論を深めることができました。それぞれのテーブルから、議論のまとめを報告していただきました。




最後に、昨夜の企画「流れ星」の最優秀画伯賞(同点で、鈴木紀之さん、田中健太郎さん)の表彰式と、企画者からのお礼の言葉がありました。




集合写真を撮影して、第8回大会は大盛況のうちに幕を閉じました。

 
講演者の皆様、参加者の皆様、どうもありがとうございました。また共催として企画段階から多くの援助をしてくださった名古屋大学博士課程教育リーディングプログラムIGERと関係者の皆様にお礼申し上げます。

Evo-devo青年の会・幹事一同(文責: 越川)



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